前回までのあらすじ
3連休を利用して韓国ソウルに単身カジノツアーにやってきた肉まん。
パラダイスシティでは到着が深夜だったこともあり、初日は様子見、身投げベット厳禁と心に刻んでカジノに向かう。
序盤こそ冷静に立ち回り20万円浮きとなるも、勝ち分オールインを外してマナ悪中国人に煽られると歯車が狂いだす。
先進国の恐ろしさを教えてやろうと2万スタートのマーチンゲールで勝負をかけるも4連敗でさらに30万円を失う。
共産党員のサンドバックにされた肉まんは自室へと涙目敗走するのであった…
はろー!カジノ部の肉まんです!
最近はコロナウイルスの影響で世界中のカジノが閉鎖されていて異常な状態ですね。
今回はソウルのカジノツアーの2日目の様子をお話していきます!
2日目の戦場に選んだのはウォーカーヒル。持ち込んだ80万円は既に50万円まで目減りしており、いつもの「すってんてんルート」に乗ってしまっている状態。
嫌な予感がしますが、河岸を変えることで流れにも変化があるのでしょうか。。。
まだここまでの話を読んでないよ、って人は最初から通して
読んでもらうほうが楽しめるかと思います!
今回渡航したパラダイスカジノ・ウォーカーヒルに500万円バカラ勝負を挑んだ時の記事は以下から読んでもらえます!
1.どうやら昨日の負けは夢ではなかったようなのですき焼き食べます。
prrrrrr….prrrrrr….
力尽きて眠っていた肉まんは部屋にかかってきた電話で目を覚ましました。
…はい
チェックアウトノ、ジカンデス。デテクダサイ。
スマホの画面を付けると時刻は11時。すっかり退出すべき時間です。昨晩、部屋に戻るなりベッドに放り投げていた厚みの半減した財布を手に取ります。
あぁ…やっぱり昨日の負けは夢じゃなかったんだな…
ここ数回のカジノ旅ではなかったような順調な滑り出しに、1,000万勝ちの匂いを感じたのも束の間、終わってみれば最高到達点からは50万円、持ち込み元本からも30万のマイナスとなっています。
的中回数のほうが多かったのに…
厚く張った時だけ外すとは…
普段であれば、うま男などに自分がいかに不ヅキで恵まれない博徒であったかを滔々と話し気持ちを落ち着かせるのですが、本日は一人旅。
気持ちの立て直し方が分からず、そのまま帰国すら視野に入っているようなメンタルです。
チェックアウトを済ませ、ロビーから少し離れたところにある椅子に座りこむと昨日の闘いに思いを巡らせます。
あのニタニタ笑ってた中国人、腹立ったなぁ…
でもあの中国人、5連勝してたのか…すげぇな…
あの中国人、日本語で煽ってきてたなぁ…
そりゃ俺のこと下手くそに見えるよな…
中国人ってバカラ上手いよなぁ…
やはり中国人富裕層には逆らったらあかんか…
思い返せば、ここ数回のカジノ旅の戦績不調は中国人富裕層の逆の目を行こうとしたことからはじまっています。
やはり中国共産党の指導の下、大量の元を担いでカジノに乗り込んでくる奴らを敵に回したらあかん。新興国界隈のやつらは勢いが違う。
思い返してみると、思うがままに賭けていて中国人富裕層たちが自分の賭け目に乗ってくる環境ではどんどこ勝てていたのだ。やはり隣国同士憎みあっても仕方がない、次からは新興国の国民には逆らわないこととしよう。
何だか勝ちの目が見えてきたような気がするぞ…
ぐぅ~~~
さっきまでは見えていなかった勝ち筋、立ち回りのヒントが見えたような気になり、急にお腹が空いてきました。
よし!気持ちを切り替えてご飯食べることとしよう!
昨日の戦いが始まる前に全然コシのない謎の麺を食べてから何も口にしていないので大分お腹が減っています。
空腹じゃ絞れるのはウェストだけですからね、カードを絞る為にしっかり栄養を付けなければとレストラン街のほうに向かいます。
負けている時こそ、良いもの食べて英気を養わんとな…
となると、やはりここはOn the Plateではなく、その他のレストランから選んでいきたいところです。
う~ん、とりあえず店の前のメニュー一通り見て回るか…
一番手前にあった和食レストランRAKUのメニューをめくっていくと…
!!
韓国で秋の味覚、松茸を楽しめるとは…
しかも素焼きではなくすき焼きでいただけるだと…?
決まりだなッ…!
入店すると店内は開店直後ということもあり、ほぼ貸し切り状態。他にお客さんの姿はありません。
午後にはウォーカーヒルへ移動して勝負を控えていますのでお酒は控えて食事だけに…
いや、1杯ならかわらんか…折角だしな!
すみませーん!!ビールください!!
運ばれてくる黄金の液体。神々しい。
泡がきめ細かい…
ふんわりとした口当たりからビール本体が口の中に流れ込んでくると喉にガツンとぶつかって、これはたまらん!!
耳の後ろまで響き渡る心地よい炭酸の刺激。リンパ節まで染み渡ってくるのを感じます。
そうこうしているとメインが運ばれてくるまでの繋ぎとして握ってもらったお寿司が出てきます。
これがまた美味い!
すしざんまいの職人を超えるふんわりとした握り方から繰り出されるお寿司の数々。
醤油もなんかお洒落なハケみたいなので塗って出してくれます。
ビールをおかわりしてすいすい飲んでいるといよいよ本丸が登場です。
こ、こりゃすごい…!
12,000円取るだけはある圧倒的存在感と周りに立ち込める松茸の香り。とにかく美味そうである。目ぼしいおつまみを平らげるといよいよ実食です。
若干の赤味が残っている気もするこいつをですね、
恐らく烏骨鶏かと思われる極上の卵の中にですね
ダイブ…!!
ぱくり…!!
じゅわじゅわ出てくる肉汁を楽しんでいると鼻に抜けるのは仄かな松茸の香り。
余韻を楽しみながら一気にビールで流し込みます。
う、うめぇ!うますぎるぅ!!
…
そのまま10分ほどで全ての汁を含めて肉まんの胃袋の中に収まります。
凄い食べ物だった…
お会計ください、5万円払っても良いくらい満足しました
お会計は18,000円とカジノでそこそこの勝利を収めた人が食べるような値段でしたが、個人的には秋にパラダイスシティに行くことがあれば再訪確実と思える逸品でした。ごっそさん。
2.ウォーカーヒルに移動、カジノの様子を偵察
満腹になったのでそそくさとホテルを出てタクシーに乗り込みます。五つ星ホテルの車寄せから乗車すると心なしかタクシー運転手の人も恭しく扱ってくれるような気がします。
ウォーカーヒルまでお願いしますわ
ウォーカーヒル?ガハハ!OK!
韓国のタクシー運転手の人は良く笑いますね、たまに不愛想な人もいますが日本のタクシーと比べると平均的な接客レベルは高いような気がします。
窓を開けて快調にタクシーを飛ばしていると窓から飛行機が見えました。映えですね。
そうこうしていると車は山道に差し掛かり、小高い丘のてっぺんを目指してうねうねと走っていきます。
モウスグツク、ガハハ!!
おぉ~
建物は少し歴史を感じる感じですが、ホテルのエントランスなどはかなり綺麗です。
29番の番号で呼ばれてチェックイン手続きを済ませるといったん荷物を置きに部屋へと向かいます。
日本語話せるスタッフばかりでかなり安心感あるな
さて、部屋はどんな感じかな…?
ガチャ…
おぉ~、泊まるのは初だけど、やっぱりパラダイスシティと比較するとちょっと控えめな感じやな。
部屋こそ少々小ぶりですが一人旅でカジノメインなら十分すぎるくらいです。
ウォーカーヒルの詳細は以下の記事にまとまっているので訪問検討している人はチェックしてみてください。
ベッドにダイブしてごろごろしていると、徐々に勝負したいという気持ちに火が付き始めるのを感じます。言うても軍資金の半分以上は残っているわけで、時間もたっぷり。作戦通りに中国人富裕層に逆らわないベットをしていけば勝てるはずです。
お腹も気力も満ちてるし、ちょっとカジノ小突きに行ったろ!
財布とスマホだけを持つとそそくさとカジノへと向かいます。
ホテルを出てすぐ右手のカジノへと吸い込まれていきます。
エスカレーターを降りるとお馴染みの映えPVが流れるディスプレイが鎮座しています。
受付でパスポートを提示します。
どうも。パラダイスシティで預けたお金を引き出しに来ました。
ヤレルモンナラヤッテミナ(ガンバッテクダサイ~^^)
3.肉まん、アラブ人石油王を狩る
カジノ内に入ると流石はウォーカーヒル、韓国でも指折りの歴史を有するだけあり、落ち着いた空気の中にひりひりとした熱気も感じます。
今回は勢いのある中国人が蠢くテーブルは避けていきたいところや…
ウォーカーヒルのバカラテーブルは入口に近いテーブルがミニマムベット30,000W(≒3,000円)の低レート卓となっており、奥に行くほどミニマムが100,000W、20,000Wとあがっていき、混雑具合も緩和されていきます。
夜の時間帯ならいざ知らず、時刻はチェックインから間もない16時前。まだまだ空席も目立つ時間です。
奥の方のテーブルに進んでいくと、7人掛けにもかかわらず数人しか座っていないバカラテーブルも散見されます。中国人がいないテーブルを探していると…
!!
いました。
布を頭に巻いた恐らく中東系と思われるおじいちゃんが哀しそうな顔をしながらカードを絞っています。
母国にいた時には石油が庭からあふれ出して巨万の富を得ていたのでしょうが、手元のチップを見る限り、残りは8,000,000W(≒800,000円)ほど。
見ただけでわかる「落ち目」です。普段自分がその状態にしょっちゅう入るので良く分かりますが、あの表情になったらもう浮上はありません。
小利口にシステムベットだの資金管理だの言っても無駄です。黙って席を立つ以外に助かる方法がない「悪い状態」は間違いなく存在します。そして今、目の前にはその沼にはまったのに席を立てないアラブ人が一人。
吸わせてもらうぞ、オイルマネー。チェンジ。(残金500,000円をテーブルに出す)
ランドカジノの良いところはルック(賭けないこと)が出来ること。数ゲームに一度ミニマムベットで適当に賭けつつ、アラブ人の様子を注意深く見守ります。
はぁ~~~(クソでか溜息)
やはり…相当負けが込んでるみたいだな…
アラブ人の張り方を見ているといつもの自分を見るようです。2~4万をちまちま賭けては一進一退を繰り返し、1,000,000W(≒100,000円)ベットした時はことごとく外れる。
小一時間もするとみるみるアラブ人のチップが目減りしていき、恐らく8,000,000W(≒800,000円)強あったチップも残りは5,000,000W(≒500,000円)ほどとなっています。
そろそろか…?
(首を振りながら)チップポイー
来ました、バンカーに身投げベットです。しかもどうでも良いフリ、諦め顔付きです。アツいですね~。
で、出た~~www
あきらめてるふりして大きめの金額ベットして勝ったら「え?負けると思ってたのに勝っちゃったわ」って顔しようとする奴~wwww
いるんですよねぇ、こういうギャンブラー。
往生際が悪いというか潔いフリをして目の前のカードに向き合わない奴。
パチンコ屋でもいるじゃないですか、魚群きてるのにいぶかしげに首傾げているおばさん。いや、それで期待しないなら何で期待するんや。
いや、分かるよ。期待したら外れた時辛いもんな。やがて別れるなら出会わなければ良かった、とか言い出すメンヘラみたいなもんだよね。ちゃうか。
もう負けが込んでいるときにね、こういう姿勢でベットするギャンブラーを神様は救いませんよ。
中国人富裕層は決してふてくされてベットなどしない。最後まで本気で絞り切る。結果、トランプに印刷された数字も書き変わる。
所詮は石油がどんどこ掘れる地域に生まれただけのギャンブラーはそれを理解していないね。共産党員に比べれば恐れるに足らずや!
うりゃ!!
のーもあべー、かーどおぶぷれいやー、ばんかー、ぷれいやー、ばんかー
急に大きな金額を逆目に賭けたこともあり、アラブ人がこちらをにらみつけてきます。
総所持金の半額程をベットしたわけですが、今回ばかりは負ける気がしません。
さてさて…
背筋を伸ばすとスマートにカードを絞っていきます。
ふむ…2枚目は斜めに絞って楽しませてもらうか…
よし、ついてる…このままフォーサイドを…
な?(威圧)
2分の1で昨日の負け分帳消しが確定、中国人富裕層を避け、博打に向き合わず身投げベットする養分を見つけ、1時間以上ルックを挟みつつ粘った末の勝負ベット。
バカラの勝ち方教えたる…!!
ほれ!!
ほれほれほれ!!!
いやぁ、気持ち良い。ディーラーにマナー良くカードを返します。
………(最初から期待してませんでしたけど?みたいな顔)
ぺらっ…
絞らずめくりよった…そういうとこだぞ
はい、一瞬で昨日の負け分取り返しました。簡単ですね~、バカラ。
ここで続けるかは石油王の動向次第やな…
すっ…(残りのチップをすべてプレイヤーに置く)
wwwww
これはもう激熱なんてもんじゃないですね。
昨日の自分を見るようです。落ちてるお金は拾わせてもらうことにしましょう。
のーもあべー、かーどおぶぷれいやー、ばんかー、ぷれいやー、ばんかー
今度はアラブ人が先攻めです。悲壮感漂う猫背の石油王がみちみちとカードを絞っていきます。鬼気迫るものはありますが、中国人富裕層たちのような強烈な殺気ではありません。
さて、何出してくれるんや…?
様子を見ていると一本足と足つきの組み合わせの模様です。横絞りが入念なところを見るにツーサイドか…?
しゅっ(カードを投げ返す)
あ~、状態悪いねぇ、やはり。両方つけば8だったんだな…
バンカー(促し)
さて、軽くひねらせてもらうで…
言うても6,000,000W(≒600,000円)ベットはかなりでかい。ベトナムの田舎なら家が建つレベルの金額である。
どれどれ…
ゆっくりと息を吐き出しながら絞っていくと…
なるほどなるほど。先にもう1枚も足つくか確認しておくか…。
悪くない、悪くないよ~、そのまま横絞りに持ち替えてじっくりと絞っていきます。フォーサイド回避でアツい展開です。
…ぬ、ぬぉ!!
ツーサイド、ツーサイドや!!!
はい、優勝!!!
ツーサイド+1本足の組み合わせは6~8のいずれか。アラブ人も6を出しているのでプレイヤーサイドが3枚目を引くこともありません。
60万消失ルートがなくなりました。すまんな、アラブ人。たまにはこういうこともあるんや。
どちらか一歩だけでも付けば勝利。
この流れ、間違いない。ここまで来たら付くに決まってるだろうがっ…!
「ついてくれ」ではなく「つけてやるよ」の精神でみちみち絞っていきます。
………
……
…
な?(歓喜)
しゃい!!!3分で90万円増えた!!!
この時点で勝利確定なので一本足のほうは絞りもせずにディーラーにカードを投げ返します。
バンカーナチュラルエイト、バンカーウィン
くぅ~~~!!!
1ベット60万円の勝利は一体いつぶりか思い出せないほどですが、ひっさしぶりもひっさしぶりの大勝利です!
今まで1,000万負けていることを考えると焼け石に水の感もありますが、ここからオールインで4連勝すれば1,000万円ですからね。大分状況は良くなってきました。
(椅子から立ち上がり去る)
すまんな、アラブ人。国に帰ってどんどん石油を掘り出すんやで。
初日の負けを活かした冷静な立ち回りからの2発の大型ベットでの勝利。自分の力で切り開いた感に、脳汁がびしゃびしゃに出ています。
いやはや、バカラって神ゲーですわ、ほんと。
勝負の余韻に浸りながらぬるくなっている水を飲んでいると、後ろから肩をたたかれました。
???
4.次回予告
唐突に声をかけてきた男は、所謂「コーチ屋」だった。競艇場以外で見かけたことのない野生のコーチ屋にテンションの上がる肉まん。
アドバイスを受けながら立ち回ったその先に何が待つのか?
次回、肉まんのソウルカジノ珍道中第4話
「博打は自己責任」
次回も絶対見てくれよな!
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