はろー!カジノ部部長の島理論うま男です!
カジノゲームの王様と言えばバカラですが、それと双璧をなすゲームがルーレットです。
ラスベガスや欧州圏では非常に人気のあるゲームですが、韓国やシンガポールではまだあまり人気がありません。1ゲームにかかる時間がバカラなどと比べるとやや長いので、せっかちな中国人富裕層にはウケないのか知れません。
この記事では「カジノの女王」とも呼ばれるルーレットのルールとベット方法についてまとめていきます。
「赤黒当てれば良いんでしょ?」
「1枚のチップで複数の枠(?)にまたがってベット出来るらしいけど詳しくは分からないな…」
みたいな理解度の方は、この記事を最後まで読めば、カジノに行って実際にすいすいスマートにプレイできる基礎知識が身に付きます!
渡航前にはしっかりと頭に入れておきましょう!
目次
1.そもそもルーレットってどんなゲーム?サクッと5行で説明!
ルーレットは胴元(カジノ)側と賭人(お客さん)側で勝負するゲームです。
ゲームの進行役であるディーラーが回転するホイールに球を投げ込み、それが0~36のどの数字に飛び込むかを予想して賭けていきます。
賭ける場所によって配当が異なり、的中率を重視するのか戻しを重視するのかで賭ける部分が変わっていく、シンプルに見えて奥深いゲームです。
2.ルーレットと一口に言っても種類は様々。アメリカンスタイル、ヨーロピアンスタイルについて
一口にルーレット、と言ってもホイールの形や数字の配置などの法則が地域によって少しずつ変わってきます。
ここでは比較的主流とされるいくつかのスタイルについて、説明していきます。
2.1 アメリカンルーレット
「0」「00」と「1」~「36」の数字の合計38個で構成されたルーレットです。
ヨーロピアンルーレットやメキシカンルーレットよりも歴史が古く、世界的に見ると最も広く採用されている形式と言って良いと思います。
特徴としてはホイール上の相対する2つの数字が連続した番号になっていることですね。
2.2 ヨーロピアンルーレット
「0」と「1」~「36」の合計37個の数字で構成されたルーレットです。
カジノによってはフレンチルーレット、と呼ばれていたりもします。先ほどのアメリカンルーレットが38個の数字を使っていたのに対して、ヨーロピアンルーレットは37個の数字しか使わない為、的中率が少し高くなっています。
その分、カジノ側にとっては不利な設計(=賭人(お客さん)側からすると有利)になっています。アメリカンもヨーロピアンも設置があるカジノであれば、後者を選び方が理にかなった行動と言えるでしょう。
2.3 メキシカンルーレット
最後は少し変わり種です。シンガポールの一部のカジノ(サンズ系列)で採用されているメキシカンルーレットという形式のホイールもあります。
メキシカンルーレットでは「0」「00」「000」と「1」~「36」の合計39個の数字で構成されており、アメリカンルーレットやヨーロピアンルーレットと比較すると、カジノ側にとっては有利な設計(=賭人(お客さん)側からすると不利)になっています。
細かい計算などは割愛しますが、設定1のスロットを回すよりも不利な条件で闘うことになるので、着席は避けることをお勧めします。
3.どこに賭ければ配当は何倍?画像付き早見表
さて、ホイールには色々と種類がありましたが、チップを置くところの構成は基本的には似たものになっています。
違うところと言えば、ホイールの0の数の分だけ、「00」や「000」にもベットできるようになっていることですね。
殆ど同じ形状なのが見て取れるかと思います。
では、実際にベットするとなった時にはどういった賭け方があるのでしょうか。
下記に的中確率と配当、ベット方法をセットでまとめてみました。(的中率などはヨーロピアンルーレットに準拠して記載しています。)
3.1 インサイドベット
ベットする箇所は2ヵ所に大別されます。「インサイド」と「アウトサイド」です。
下記の図のように黄色線の内側の、「0」~「36」の数字が記載されている部分を「インサイド」と呼び、そこに賭けることを「インサイドベット」と言います。
インサイドでの賭け方は、6種類あり、チップを置く場所と的中率は以下の通りです。
3.1.1 ストレートアップ
日本語にすると一目掛け、ひとつの数字の的中にベットする賭け方です。
最も的中しづらいものの、高い配当が魅力ですね。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:2.63%
- ヨーロピアンルーレットの場合:2.70%
- メキシカンルーレットの場合:2.56%
《配当》
的中すると36倍の払い戻しです。
3.1.2 スプリット
スプリットは1枚のチップで2ヵ所にベットできる賭け方です。日本語では二目賭けと呼ばれたりします。
2つの数字の間の線上にチップを置きます。どちらかに偏っていたりするとディーラーにストレートアップと間違えられてしまうこともあるので注意が必要です。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:5.26%
- ヨーロピアンルーレットの場合:5.40%
- メキシカンルーレットの場合:5.12%
《配当》
的中すると18倍の戻しです。
3.1.3 ストリート
ストリートベットは、3か所に同時にベット出来る賭け方となっており、図のようにインサイドの手前の縁の線上にチップを置きます。
手前に置きすぎるとダズンベット(後述)と勘違いされてしまったり、奥に置きすぎるとストレートアップかと思われてしまうので、しっかりと線の上に置きましょう。
人によってはストレートではなく、「トリプル」と読んだりします。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:7.89%
- ヨーロピアンルーレットの場合:8.10%
- メキシカンルーレットの場合:7.69%
《配当》
的中すると12倍の払い戻しです。
3.1.4 コーナー
コーナーベットは4か所に同時にベットすることができる賭け方です。
ベットしたい数字4か所の中央部分、白線の交差する部分にチップを置きましょう。
このベット方法も別名がいろいろあり、「フォー」「スクエア」「クォーター」と呼ばれたりします。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:10.52%
- ヨーロピアンルーレットの場合:10.81%
- メキシカンルーレットの場合:10.25%
《配当》
的中すると9倍の払い戻しがあります。
3.1.5 ダブルストリート
ダブルストリートは、ストリートをより幅広にしたベット方法です。
図のようにインサイドの手前の縁の線上にチップを置きます。
手前に置きすぎるとダズンベット(後述)と勘違いされてしまったり、奥に置きすぎるとスプリットベットと取り違われてしまうので、しっかりと線が交差する部分に置きましょう。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:15.78%
- ヨーロピアンルーレットの場合:16.21%
- メキシカンルーレットの場合:15.38%
《配当》
的中した場合には6倍の配当が付きます。
3.1.6 ファイブナンバー
これはオッズ面から見ると他のインサイドベットと異なり、賭人(お客さん)側に不利な設計になっているので、あまり使うことはないかもしれません。
ダブルストリートベットのように「0」「00」を含む部分にベットするアメリカンルーレット限定のベット方法です。
ゲン担ぎで着席後最初のベットは「ファイブナンバー」と決めている人などもいたりしますが、損得勘定だけで言うのであればダブルストリートでベットするほうがお得です。
《チップの置き方》
《的中率》
アメリカンルーレットの場合:13.15%
《配当》
的中した場合、7倍の配当が付きます。
3.2 アウトサイドベット
ここまで数字に直接賭ける「インサイドベット」についてまとめてきましたが、それ以外の箇所(下記画像の黄色枠内)のエリアを「アウトサイド」と呼び、そこに賭けることを「アウトサイドベット」と言います。
アウトサイドベットの賭け方は5種類あり、チップを置く場所と配当は以下の通りです。
3.2.1 カラー
いわゆる「赤・黒」を当てる賭け方です。ルーレットと聞くとこれをイメージする人も多いのではないでしょうか。赤か黒、自分の予想に対応する場所にチップを置きましょう。
「0」や「00」に入ってしまったときは赤でも黒でもないのでカジノ側の勝ちとなり、チップは没収されることになります。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:47.36%
- ヨーロピアンルーレットの場合:48.64%
- メキシカンルーレットの場合:46.15%
《配当》
的中した場合には2倍の配当が付きます。
3.2.2 オッド・イーブン
このベット方法は出る数字が偶数か奇数かを当てる賭け方です。
オッドナンバーが「奇数」、イーブンナンバーが「偶数」という意味ですね。予想に対応する場所にチップを置きましょう。
このベット方法でも「0」や「00」に入ってしまったときは偶数でも奇数でもないのでカジノ側の勝ちとなり、チップは没収されることになります。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:47.36%
- ヨーロピアンルーレットの場合:48.64%
- メキシカンルーレットの場合:46.15%
《配当》
的中した場合には2倍の配当が付きます。
3.2.3 ハイ・ロー
出る数字が「1~18」なのか「19~36」なのかを予想して賭けるベット方法です。
これまたカラーベットや、オッド・イーブン同様に「0」や「00」に入ってしまった時にはカジノ側の勝ちとなり、チップは没収されることになります。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:47.36%
- ヨーロピアンルーレットの場合:48.64%
- メキシカンルーレットの場合:46.15%
《配当》
的中した場合には2倍の配当が付きます。
3.2.4 ダズン
ダズンベットは「1~12」「13~24」「25~36」の3ヵ所のうち、どのエリアの数字が出るのか予想し、賭けていくベット方法です。「0」や「00」に入ってしまった時にはカジノ側の勝ちとなり、チップは没収されることになります。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:31.57%
- ヨーロピアンルーレットの場合:32.43%
- メキシカンルーレットの場合:30.76%
《配当》
的中した場合には3倍の配当が付きます。
3.2.5 コラム
コラムベットは下記画像のように「1」~「36」を三分割したどのエリアの数字が出るのかを予想し、賭けていくベット方法です。数字の切り取り方が異なるダズンベット、と表現すると分かりやすいかもしれません。「0」や「00」に入ってしまった時にはカジノ側の勝ちとなり、チップは没収されることになります。
《チップの置き方》
《的中率》
- アメリカンルーレットの場合:31.57%
- ヨーロピアンルーレットの場合:32.43%
- メキシカンルーレットの場合:30.76%
《配当》
的中した場合には3倍の配当が付きます。
4.実際にカジノでプレイするときの大まかな流れと注意点5つ
さて、ここまで具体的なベット方法をお伝えしてきましたが、これだけでは実際のカジノに行ったときに、スマートに着席しベットできるか不安という人も多いかと思います。
この項では実際にカジノに入場した後、どのようにゲームを開始し、終了するのかについて順を追ってまとめておこうと思います。
あくまでもカジノ部が世界中のカジノを回ってきた経験から、一般的なカジノの例をまとめていますので、ハウスルールがある場合にはそれに従いましょう。
最近ではディーラーとのやり取りをせずともルーレットを楽しめるよう、画面を見ながらタッチパネルで賭けることの可能な筐体も出てきていますが、ここでは通常のテーブルゲームとして行われてるルーレットについて説明していきます。
韓国カジノに乗り込んでルーレットで勝負した時の様子は体験レポートをチェック( ^ω^)!
【STEP 1】カジノに入場し、ルーレットテーブルを探しましょう
カジノに入場し、ルーレットテーブルの置いてあるエリアに向かいましょう。
初めて入場する場合には受付カウンターで会員カードを作ることをお勧めします。どこのカジノも顧客管理のために会員カードを提供していて無料で作成できます。
一度作りさえすれば、次回以降は作成の必要はありません。
【STEP 2】空席のあるルーレットテーブルに着席したら、会員カードをディーラーに渡しましょう
空席のあるルーレットテーブルに着席したら会員カードをディーラーの人に渡しましょう。最近はアジア圏のカジノでもレートの低いテーブルでは満席状態のことも多いので、空いていない場合には気長に待ちましょう。カジノは逃げません。
注意点 その1
ゲームの進行中に会員カードを渡そうとするとディーラーの人に迷惑そうにされます。必ず1ゲーム終了し、チップの配当などが完了した後に渡すようにしましょう。
【STEP 3】現金かチップをディーラーに渡し、「ルーレットゲーム専用のチップ」に変えてもらいましょう
バカラやBJなどと異なり、ルーレットのテーブルでは色違いのチップを使用する個人に紐づけることで「誰がどこに賭けたのか」が分かるようにしています。
いきなり他のテーブルで使うチップでベットしようとしても断られてしまうケースが多いので注意しましょう。そのテーブルのミニマムベットの金額が1枚のチップの値段であることが殆どで、500円の価値があるチップと5,000円の価値があるチップが同時に卓上に存在することはない、というのが他のテーブルゲームとの違いですね。
注意点 その2
両替を依頼するときは「Color change please(カラーチェンジプリーズ)」と言うとスムーズです。不安そうな顔をしながらゲームの合間にそっとチップや現金をディーラーに差し出すだけでも、察して対応してくれますが「何やこの日本人…」と思われないようにきちんと一声かけるようにしましょう。
【STEP 4】ディーラーの案内に従って、ベットしましょう
前のゲームの精算が完了すると、ディーラーが「Place your bet,Place your bet(プレィスユアベーット、プレーシュアべー)」と「賭けてよいですよ」と案内してくれます。
そこから30秒~1分ほどがベットタイムとなり、思い思いの場所にチップを置いていきます。
ディーラーが「No more bet, No more bet(ノーモアベーッ、ノーモアベー)」と言いながらベルを鳴らします。
ビストロス●ップで中居君が鳴らしているようなやつだったり、居酒屋とかのレジにあるやつだったり形状はまちまちですが、これが鳴ると「それ以上ベットしないでください。既にベットしたチップにはもう触らないでください」という合図です。
あとは結果を待つだけです。
注意点 その3
ベルが鳴った後にチップを追加したり、置いたチップを引き戻したりすると不正行為と見做されてゲームが一時中断、ビデオ確認などが行われることになります。
周りのお客さんにも迷惑をかけることになってしまうので、ベルが鳴ったら手は膝の上、というような心持でプレイしましょう。
【STEP 5】ゲームの結果が出たら、配当が付くのを待ちましょう
カランコロン、という小気味よい音とともにどこかの数字にディーラーの投げたボールが飛び込みます。
まずは的中した場所にディーラーが目印となる置物を置き、外れたチップの回収を行います。その後、的中したチップに対して配当をつけていく、という流れです。
注意点 その4
的中したからと言ってすべての配当が付き終わる前にチップに触れてはいけません。「Check(ビデオ判定)」の対象となり、ここでもゲームの流れを止めることになってしまいます。チップを触るのはすべての配当が着いたあとにしましょう。
【STEP 6】次のゲームに進みます
前のゲームの精算が完了すると、ディーラーが「Place your bet,Place your bet(プレィスユアベーット、プレーシュアべー)」と、次のゲームの開始を告げます。
もしも終了するときには、次ゲームの開始前に「Color change please(カラーチェンジプリーズ)」とディーラーに申し出て、他のテーブルでも使用できるチップへの変更をしてもらううようにしましょう。
注意点 その5
カジノによっては飲み物をテーブルのホルダーに置いておくことが出来ますが、そのまま離席すると「まだここでプレイします」という意思表示だと思われてしまい、他の人が席に座ることが出来なくなってしまいます。物を置いたままの離席は咎められこそしませんが、あまり褒められたことではない、と覚えておきましょう。
5.まとめ
「カジノの女王」と呼ばれる「ルーレット」について、概要と具体的なベット方法、カジノでのプレイ方法についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
カジノゲームの中ではBJやバカラと比べるとやや控除率(カジノ側の取り分)が大きく、客側にとって不利と言われるルーレットですが、実際にプレイしてみると、その奥深さに夢中になること請け合いです!
実際のカジノでのルーレット体験談は以下の記事にまとまっているので、カジノでルーレットをプレイする前には是非見てみてください!
また、将棋や囲碁に定石があるように、ルーレットでも闇雲にお金を賭けるよりも負けづらいベット方法が存在しています。そちらについては以下の記事にまとまっているので、渡航前には併せてチェックしておきましょう。
しっかりと基本的なルールと定石を頭に叩き込んで、カジノを潰すほど、ばちこりと大勝出来ることを祈っています。
多くのギャンブラーの参考となれば、島理論うま男、幸甚の至りです!
Good Luck!!